人生

金と女と人生④-自分を信じた先の先-

 

金と女と人生①-金に縛られた生活-

金と女と人生②-好きを仕事にする覚悟-

金と女と人生③-理想と出会った先の話-

 

 

出会いと回想

 

彼女の消失を知った真冬の昼下がり。

呆然としたまま時間だけが過ぎる。

 

現実逃避の先。

その先に在るのは現実。

わかりきった事実。

飲み込むまでには時間が必要だった。

 

外へ飛び出し、あてもなく歩く。

何もないけど空は青い。

行き交う人々、群れる大衆。

都会の喧騒に飲まれないように。

どこか見晴らしの良い場所へ。

 

今はただ1人でいたい。

 

ナンパを始めて2年と4ヶ月が経つ。

今日は良い記憶を切り取ってみる。

 

 

・2017年1月

初即を達成。

見た目もタイプで内面も素敵な子。

過去最大に自信が湧き上がった日。

自分の可能性を感じた日。

この日をきっかけに様々な挑戦をする意思が芽生える。

 

彼女からは”勇気”をもらった。

 

初めてのストナン即チャラさと真面目のギャップを武器にする

 

 

・2017年夏

過去に非モテコミットした子と同レベルの子を即。

ホスト経験がようやく実を結ぶ。

この頃からナンパの結果が一気に出るようになる。

 

過去を塗り替えた日。

1年前の自分には想像もできない成長。

 

彼女からは”夢”をもらった。

 

君と夏の終わり(前編)褒め方を研究する

君と夏の終わり(後編)失われた青春を取り戻す

 

 

・2018年夏

人生史上最高にタイプな子を即。

過去の失敗を全て覆す喜び。

濃厚な2日間を過ごし、付き合うことになる。

愛を確かめ合うように体を重ねた。

 

夢のような時間。

だが、それは仮初めの愛。

 

僕が心から信じた相手には本命がいた。

それでも良いと思えるほど綺麗で感情を揺さぶられる人。

だからこそ余計に辛い。

 

”運命の人と心の底から繋がりたい”

 

最高にタイプな子を即った先の願望だった。

 

美女と過ごした二日間の追憶(前編)強いマインドを持つということ

美女と過ごした二日間の追憶(中編)ナンパにおける色の考察と僕の答え

美女と過ごした二日間の追憶(後編)彼女の世界と一期一会

 

 

2018年秋

夏の願いは早くも叶う。

理想の人と繋がった。

至上の幸福を手にしていた。

 

彼女は太陽のような存在。

不思議な子だった。

 

そして僕が長年出会いを求め続けた先の理想。

 

それを失った痛みは簡単に消えるものではなかった。

 

 

出会わなければ。

期待しなければ。

信じなければ。

もし、あの時そんな選択をしていたら。

 

やっぱり良い未来は見えない。

 

彼女を心から愛したことは後悔していなかった。

 

 

出会ってくれてありがとう。

愛してくれてありがとう。

気づかせてくれてありがとう。

僕の人生を華やかにしてくれてありがとう。

 

どんな結末を迎えようとも揺るがない。

理想に出会えて本当に良かった。

 

心の底から繋がりたい(前編)非モテコミットの先に掴んだ未来

心の底から繋がりたい(中編)価値観トークの意味と信頼関係

心の底から繋がりたい(後編)理想と葛藤、誠実とは何か

金と女と人生③理想と出会った先の話

 

 

失恋から得た気付き

 

心に刻まれる出会いをしたこと。

そんな彼女たちがくれたもの。

 

それは失う痛みよりもずっと大きかった。

女性から受けてきた傷、女性に対する認知の歪み。

それをも超えていた。

いっぱいもらってきた。

 

 

もう二度と出会わない。

だけど彼女たちは心の中で生きている。

支えになっている。

 

もともと無かったものだ。

借りていたぐらいに考えると良い。

一緒に過ごした時間は確かに存在していた。

経験は消えない。

 

人生は失くして、失くして、また失くしての繰り返しだ。

失うことにも意味がある。

その代わり、求める続ける限り新しい出会いがある。

 

出会いと別れは表裏一体。

美しい瞬間に次々と触れていくための軌跡だと信じたい。

 

 

失恋から気づくことは他にもあった。

女性という問題の心を占める割合が大き過ぎたこと。

だから当たり前が徐々に崩れていった。

 

非モテコミットしないことに越したことはない。

だが、それでも好きになってしまったら。

気持ちを抑えようとしても難しい。

 

僕はそれをナンパやキープで埋めようとしていたから失敗した。

女という枠組みだけで捉えていたから視野が狭くなっていた。

 

仕事、友人、趣味、人間関係、etc。

目を向けるべき対象は他にもある。

違う分野に情熱を捧げ、分散させる必要があった。

 

ナンパ以外も頑張った方が良い。

それはステータスを上げるためだけではない。

 

何か1つに焦点を当てて情熱を注ぐ時期も必要。

しかし、上手くいかなくなったらバランスをとること。

依存し過ぎたら上手くいかなくなる。

他のことを蔑ろにすると自分に跳ね返ってくる。

 

心を整理する過程で得た気付きだった。

 

 

信じるということ

 

 

空はいつのまにか橙色に染まる。

燃え盛る夕焼けがやけに眩しい。

暖かくて寒気がした。

傷を癒すように光を浴びた。

胸の痛みは消えないけど、希望を垣間見た。

 

 

ナンパは多くの人から嫌われる行為とも言える。

だが、受け入れてくれる人がいる。

その中でちゃんと自分を好いてくれる人もいる。

 

疎まれる方がずっと多いだろう。

だけど好きになってくれる人だけを見ていればいい。

 

人間関係も本質的には同じ。

それなのに嫌われる方ばかり見てしまう。

だから自分を出せない。

無難な関係しか作れない。

自分が望む行動を取れない。

 

それは結局のところ、自信のなさに帰着する。

 

 

女にモテるため、非モテな自分を変えるため。

そういった想いでナンパを始める人がいる。

だけどフタを開けてみれば現実の残酷さに気づく。

 

嫌という感情をむき出しにされ。

人として扱ってもらえない。

差別的な態度の違い。

承認されない。

利用される。

 

非モテな人ほどそれを経験する。

だからほとんどが挫折していく。

 

「やっぱり俺には無理だった」

「女はクソだ

そんな最終結論が強化される。

 

猛毒でしかない。

僕も長く苦しんできた。

 

 

その中で自分を奮い立たせ、継続した人が結果を出す。

結果を出した人だけが味わえる喜びがある。

 

一方、成功したかと思えば離れていく。

手のひらを返したような態度、裏切り、音信不通。

光を見たと思えば闇に突き落とされる瞬間。

人間不信になる時期がくる。

そのまま闇に堕ちていく人もいる。

 

「やっぱり女なんてクソだ」

「いつか失うならば最初から信じるのをやめる」

「期待するから裏切られる」

 

次にぶつかる壁も先が見えないほど分厚い。

僕もそんな思考を辿った1人だ。

 

 

だが、そうして導かれた結論の先に幸せはあるのだろうか?

 

 

歪まない強さ。

自分を信じ、そんな自分が選んだ人を信じれる強さ。

 

 

僕はそちらを選択したい。

心から信じたいと思える。

そんな人を疑いなく信じたい。

 

全てに意味がある。

失敗してもまたやり直せば良い。

ダメージを負った時。

理不尽なイベントに遭遇した時。

 

 

また人生が語れるものになっていく”

 

 

そうやって辛さや苦味もしみじみと味わっていく。

通過点にすぎない。

伏線は回収される。

 

 

僕は自分の未来を信じている。

その未来を鮮明に描ければ心配はいらない。

 

闇の中から未来を見た。

闇に打ち克ち、日々を積み上げた先。

自分を信じ切る先の未来を見ていた。

 

 

 

人のせいにしない

 

怒ったり、恨んだり、妬んだり、嘆いたりすること。

人間不信になること。

 

 

これらは全て”心の弱さ”に原因がある。

 

 

強い人は気にしない。

どうでもいいことで貴重な人生を消費しない。

人を軽視する奴は幸せになれない。

因果応報に任せていればいい。

 

悪意が良い方向に向かうことはない。

どんな過去があろうと恨みで動く人間は勝てない。

愚痴を呟くのも情けない。

ネガティブな言葉は自分に跳ね返る。

それが頑張ってきた自分への信頼を崩す。

 

基本的に全て自責で良い。

自己否定と自責を混同するから自信を無くす。

自責は下を向くためではなく、前を向くためにある。

 

 

良い子はいくらでもいる。

見た目がタイプの子も。

中身が最高な子も。

両方兼ね備えている最強に魅力的な子だって会える。

 

 

たとえナンパでも繋がれる。

繋がり続けることもできる。

全て自分次第。

 

 

嫌な人を引き寄せてしまうこと。

嫌な人にしてしまうこと。

繋がりが途絶えてしまうこと。

それらも自分に原因がある。

 

女のせいにしない。

誰かのせいにして己の弱さから目を背けたいだけだ。

 

自分を歪めてきた人もそう。

そんな人もちゃんと過去になる。

 

 

そこまで含めて”自責”を貫ける人間がカッコいい。

 

その道は決して楽ではない。

だけど僕はそんな人間が好きだ。

 

 

 

金だって同じ。

無い今を嘆いても変わらない。

過去の境遇を恨んでも変わらない。

不運や理不尽も関係ない。

 

 

絶望的な状況に抗い続けた先に這い上がった人がいる。

それを見てすごいなで終わるのか。

自分だってやれると思うのか。

 

 

人や環境のせいにして逃げるのは楽だ。

何かのせいにして言い訳したい。

それが自分の心の弱さ。

 

 

金と女に振り回された人生。

だけどそんな僕を救ってくれたのも金と女。

 

 

自分の弱さを認めること。

その弱さとの向き合い方を考えること。

その上で良いところもちゃんと認めてあげる。

自分という存在を正しく、かつ都合よく認識する。

 

日々をゆっくり着実に積み重ねていく。

そうして自信を育てていく。

 

 

自分の世界を生きる

 

金も女も職も満たされない。

2年前と同じだった。

 

だが、大きく変わったことがある。

 

それは自分を心から信じられるようになったことだ。

 

自分を信じ切れる人生。

それがどんなに幸せなことか想像がつくだろうか?

 

僕が積み上げた2年と4ヶ月。

1番欲しかったものは自信だったことに気づく。

 

今在るものを全て失った時。

その時、何が残るだろうか?

 

そこで唯一自分を支えるものは”自信”だ。

 

未来を信じ切れる強さとも言える。

過去にどんなことがあったしても。

今がどんなにできなくとも。

今がどんな状況だとしても。

 

それでも俺ならできると信じられるか。

 

そこに根拠はいらない。

何が起きても折れない。

何度だってやり直せる。

最強に自信がある男。

 

僕は本気でそんな人間を思い描いた。

そしてそれが自分なんだ。

何も根拠はいらない。

それが根拠のない自信の正体だ。

 

自分を愛し、人を愛せる人間になる。

そうしたら自分を愛してくれる人に気づく。

実はそんな人たちにもう囲まれていたことに気づく。

そこで自分をもっと愛せるようになる。

 

 

この循環に気づいた時、今在る幸せに気づいた。

 

 

 

”幸せになりたい”でもなく。

 

 

 

”幸せになる”でもなく。

 

 

 

”既に幸せ”。

 

 

 

今自分が存在していること。

 

もうそれで十分だ。

 

僕たちは一人一人自分の世界を生きている。

 

そんな世界を錯覚のままに愛していたい。

 

 

 

 

ABOUT ME
なっち
恋愛、仕事、お金、人間関係、低身長、いじめ、劣等感、コミュニケーション、社会不適合、あらゆるコンプレックスと向き合う過程で自分が本当に欲しかったものは自信であることに気づく。 20代後半。身長150台。夜職経験あり。 コンプレックスだらけだった自分がストリートナンパをきっかけに人生を切り開く。 人生を賭けて自信を追求中。