マインド

クラブナンパを克服する決意-苦手と向き合うこと-

 

 

クラブという空間

 

二年間通してストリートナンパを継続してきた。

 

ネトナン、バーナン、ストナン。

それらに対してはある程度まで引き上げることができた。

 

ただ、クラブナンパについては未だ苦手意識が強い。

僕のクラブという空間に関する認識は相当歪んでいる。

 

クラブという空間はいじめられていた頃の教室を思い出す。

入る瞬間のあの息苦しくて重い空気が嫌いだ。

毎回胸を締め付けられそうになる。

 

「なんでこんなとこにお前がいんの?」

 

男からも女からも感じる視線。

実際言ってなくとも本当にそう聞こえてくる。

病気だ。

 

過去に自分を迫害してきた奴らが集まっている。

それは僕の思い込みでもあるし事実でもある。

まだ過去の自分に打ち勝てない。

 

話しかけてもガンシカが多い。

ストと違って会話も続かない。

ドリンクを奢った途端に他のとこに行く女。

クラブ嫌いは加速する。

 

これも仕方ない。

自分がそれだけ下に見られている。

マインドも弱くなっている。

身長、性格、トラウマ。

明らかにクラブ向きではない。

だけど戦い方はあるはずだ。

だから納得するまで模索したかった。

 

クラブへの挑戦、挫折

 

別にナンパできなくともいい。

まずはその空間を楽しめるようになりたかった。

毎日クラブミュージックを聞いて音楽を好きになろうとする。

実際聞き続けていたら音楽自体は好きになった。

多少はクラブへの抵抗が減ったように思える。

 

ただ、音楽を楽しめるのも最初だけ。

一人で踊っても何だか虚しい。

僕にとって音楽は自分の心の声を通じて楽しむものだった。

皆でワイワイするような楽しみ方を知らない。

共同体感覚が昔から弱い。

それは僕の気質によるものだから仕方ないのかもしれない。

 

クラナンの成功体験がない日が続く。

気分が落ちている時はマジで上手くいかない。

嫌なことが重なる。

 

頑張って強そうなギャルに話しかけた日。

当然の如くガンシカ。

嫌な目でこっちを見てくる。

 

気を取り直してその場で考えながら佇む。

するとセキュリティに腕を掴まれる。

この場から離れろと言われる。

何を言ってるかわからないが従う。

 

さっきの女がイライラした目でこっちを見ていた。

僕が視界にいることが気に入らなかったらしい。

ゴミを見るような目とはまさにこのことだ。

 

僕は女に排除されたのだ。

 

心の暴力。

鳴る耳が痛い。

その日はどんなに酒を飲んでもナンパはできなかった。

 

運が悪かったのだろうか。

自分が悪いのだろうか。

きっと両方なんだろう。

 

もうその場にいたくなかった。

友達を残して去る。

 

本来楽しむための場所が地獄。

承認してくれる人は誰もいない。

全部自分のせいだ。

 

「どうせ自分なんて」

「なんでみんなと同じように楽しめないんだろう」

「なんでこんな扱いを受けなければならないのだろう」

「こんなことして何の意味があるのだろう」

 

ネガティブな思考が止めどなく流れてくる。

六本木、渋谷、新宿。

劣等感と酔いで吐きながら街を一人さまよう。

 

そのまま朝を迎える。

弱い自分に嫌悪感を抱きながら帰路につく。

せっかく芽生えた自信が根こそぎ奪われる。

どんどん嫌な方向に歪んでいくのが自分でもわかる。

全てなかったことにしたい。

そうして1日中眠り続ける。

 

そんな経験は1度だけではない。

だからクラブは封印した。

最後は糸が切れたように挫折した。

もう無理だと思ってクラブに通うことはなくなった。

 

負の感情をどう生かすか

 

そうして1年が経つ。

あの頃は弱すぎた。

今でも笑えない。

 

昔からそうだった。

弱い奴は追いやられていく。

それは教室でもそうだったし、それを拡張したものが社会だ。

 

女性に対する認識も歪む。

高飛車な女性は特に苦手だ。

人によって態度変えるのは仕方ない。

それが人間。

 

だが、天と地ほどに差がある人がいる。

チヤホヤされすぎた結果だ。

環境は人をいくらでも変えてしまう。

 

男性もそう。

王のように振る舞う奴がとにかくモテる。

本能で強いオスが好かれ、選ばれる。

あまり仲良くはなれない。

だけど味方になってくれたら強い。

対等でいられる自分でいたい。

 

酷い扱いをされ続けると歪んでいく。

負の感情はどこまでも増幅する。

 

理不尽で不平等な世の中。

承認されてこなかった過去。

そんな人の気持ちは痛いほどわかる。

それでも自分が変わるしかない。

強くなるしかない。

 

負の感情を捨てろと言っても消えることはない。

別に無理に捨てなくもいい。

負の感情は最強の原動力になるからだ。

 

「もう二度とこんな思いをしたくない」

そんな感情、その想いをどう生かすかだ。

 

そこで生まれたエネルギーを間違った方向に使ってほしくない。

”自分がどうありたいか”

それを問い続ける。

その答えから逆算して行動するべきだ。

 

誰かを攻撃することで幸せになることはない。

1ミリも自分の人生が良い方向に進むことはない。

冷静に考えればわかるはずだ。

 

苦手と向き合うこと

 

自分の苦手なこと、苦手な人たち。

多くの人がそれを避けて通る。

極力関わらないように、干渉しないように。

逃げて通っても余裕で生きられる。

無理しなくとも気が合う奴だけと関わればいい。

 

仮にクラブナンパができるようになったとする。

それでも僕にとっては他の手段の方が確実だし、女性の質も良いだろう。

 

僕が言っているのは、好みの女を抱くとかモテるとかそんな話じゃない。

 

男としてどう生きるべきか、自分との向き合い方の話。

男としての本物の自信を手に入れたいということだ。

 

自信を与えられる人になりたい。

そんな自分が苦手なものを避けていてどうする。

 

自分の苦手と向き合うことで新しい自分に出会える。

葛藤して自分の内面を見つめることで新しい発見がある。

 

苦手だと感じること。

それは自分の思い込みだ。

そうは言っても条件反射で恐怖を覚える。

思い込みはそこまで強化されている。

それを克服するのは並大抵の努力では厳しいことは事実だ。

 

「インキャにクラブは無理だろ」

 

ある日、そんな言葉が僕の胸を突き刺した。

今でも突き刺さったままだ。

死ぬまでその言葉が残り続けるのだろうか。

それは絶対に嫌だった。

 

うるせえよ、勝手に決めんなよ。

この世に苦手なんて作りたくない。

 

苦手を苦手と思わない奴の方が男としてかっこいい。

根本的に自信がある奴は苦手だとか絶対に言わない。

経験がなくても、新しいことに対しても前向きに考えられる。

勇気を持って自分が本当に望む方を選択できる。

飛び込んでいける。

 

失敗しても折れない。

傷ついても立ち上がる。

失敗を失敗として捉えない。

チャンスだって受け止められるようになる。

次に生かすことを考える。

そういう奴がどんどん成長していく。

ナンパだって仕事だってそうやってきた。

 

だから嫌なことにもちゃんと向き合う。

死にそうになったらまだ早い。

後回しでもいい。

人それぞれベストなタイミングがある。

 

僕はそろそろ再挑戦するべき頃だと感じた。

 

「もしかしたら、イケるんじゃないか?」

 

ふと、そう思う日があった。

その感覚を信じてみたい。

いけるかわからないぐらいが難易度としてはいい。

乗り越えた時に得られる自信は半端じゃない。

 

クラナンについて書いてあるブログを読み漁る。

noteを買いまくって作戦を立ててみる。

クラナンが上手い人にアドバイスをもらう。

少しだけイメージがわいてくる。

 

そうして毎週クラブに通う。

少しだけ成功体験が得られることもある。

だけどまだまだ全然上手くいかない。

毎回セルフイメージが下がって帰宅のパターンは変わらない。

ストで即ったり、自分を整えながら回復してまた挑戦する。

 

失敗しても、傷ついても、地蔵になったとしても大丈夫。

何回でもやり直せばいい。

絶対に俺はできる人間なんだ。

今はできなくてもいい。

ずっと続けてたら絶対にできるようになる。

何度も何度も自分に言い聞かせる。

 

そこに根拠はいらない。

自分の未来を信じる。

 

何があっても折れない奴が最後には勝つ。

自分の信念を守るために戦う。

 

 

いただいた感想まとめ

 

 

ABOUT ME
なっち
恋愛、仕事、お金、人間関係、低身長、いじめ、劣等感、コミュニケーション、社会不適合、あらゆるコンプレックスと向き合う過程で自分が本当に欲しかったものは自信であることに気づく。 20代後半。身長150台。夜職経験あり。 コンプレックスだらけだった自分がストリートナンパをきっかけに人生を切り開く。 人生を賭けて自信を追求中。