ナンパ記事

夜を越えて春は巡る(前編)-深夜ナンパで決死の連れ出し-

 

出会いは突然やってくる。

深夜ナンパであろうと例外ではない。

 

深夜ナンパで美女と出会う

 

春はナンパの季節。

反応の良さは年間を通しても最高潮。

旅行者や上京者も多く、街もどこか浮かれていた。

 

そんな時期に都心に少しだけ家を借りる。

毎年新鮮な気持ちで春を迎えていた。

ナンパするなら都心住みが最強だ。

その恩恵は住んだ人だけが知っている。

 

家を借りた初日から家へ連れ出して即。

結果に満足し、ついゆっくりしてしまう。

いつのまにか日付も変わり、疲労がどっと押し寄せる

今日はもう寝たい。

 

だが、休日を前にして眠るわけにはいかない。

ここで寝たら後悔する。

乱れた髪をセットして出かける準備をした。

 

今日はまだまだいける気がする。

家という最強の武器を使わない手はない。

僕はそうして街へ戻っていく。

 

何事も迷ったらGO。

抵抗がある時こそ進む時だ。

 

 

既に時刻は2時を回る。

繁華街とはいえ深夜にソロの子は少ない。

クラブに切り替えようかと思った矢先だった。

 

??「おう、なにしてんの?」

 

突然声をかけられる。

輩に絡まれたわけではない。

僕が尊敬する憧れのナンパ師だった。

仲間との久々の再会にテンションは急上昇。

そんな出会いもストリートの醍醐味だ。

 

パワーをもらって再び街を回る。

そのおかげかチャンスはすぐに来た。

 

 

 

 

前方から女の子が1人。

 

空気が変わる。

 

見た瞬間に飛び込んでくる、本能で感じる可愛いさ。

 

背丈は僕を優に超えており、

スタイル抜群のスラッとした長身。

端整な顔立ちに白く透き通る肌。

乃木坂とロリのハイブリッド。

文句なしの自分好みの美女だった。

 

名前は、はな(仮名)とする。

 

アプローチ冒頭

 

なっち「やば!大丈夫?」

はな「?」

な「足元ふらつきすぎじゃん」

は「え、全然」

な「ほら、まっすぐ歩いて」

は「歩いてるからw」

な「よかった、全然元気そうじゃんw」

は「うん笑」

 

少し笑った彼女に期待が高まる。

 

前方から声をかける時は遠めから。

オープナーは何でも良いがシンプルに。

ごちゃごちゃしない方がいい。

落ち着いて伝える方が大事。

 

な「飲んでたんだ」

は「うん」

な「一緒じゃん」

は「ほんと?」

な「さっきまでそこで飲んでたわ」

は「へえ」

な「興味ねえなw」

は「うんw」

 

な「つかこの時間に1人?」

は「そう」

な「ハブられちゃったん?」

は「違う笑、みんな帰っちゃって」

な「いつも朝までオールしてんのにね」

は「そうでもないよ」

な「でも解散早くない?」

は「そうなの」

な「もの足りなそうな顔してるw」

は「べつに笑」

 

な「歩いて帰るん?」

は「うん、今日はそうしようかなって」

な「まじで、俺もなんだけどw」

は「そうなの?笑」

な「そうそう、ここから近いん?」

は「40分ぐらいかかる」

な「遠すぎw何目指してんの」

は「遠いよね笑」

な「がんばるじゃん笑」

は「いいの、酔いさましたいから」

 

ちゃんと答えてはくれるが少し素っ気ない。

 

ユーモアを入れながら状況を掴む。

表情や言動を拾って会話を繋ぐ。

一緒じゃんとか、俺も系の返しをよく使う。

切り返しが浮かばない時にとっさにつなぐ。

会話につまるよりはマシだ。

 

 

な「つか仕事帰りかと思ったわ」

は「そう?」

な「夜感出てね?」

は「よく言われるwなんで!」

な「ちがうん?笑」

は「失礼じゃん!めっちゃ言われるんだよね」

な「そのファーとバッグだな」

は「そこか〜」

な「あと、顔」

は「ひどい!笑」

な「褒めてんのにw」

は「褒めれてる気がしないw」

 

ヒットした。

テンションが上がってくる。

 

”相手に関係があるもの”を拾って会話を広げる。

言動、表情、心情、ファッション、持ち物、周りの人・物、etc。

上げたり落としたりして”言い合える関係”の構築を目指す。

 

インプットに観察力、そしてアウトプット。

知識と経験の差が出る部分だ。

僕は頭の回転が早い方ではない。

自分の持つパターンを使い回しているだけ。

 

どこまで踏み込んでいいかは人によって違う。

その空気感を読まないと痛い人になる。

 

一方、踏み込まないと何も始まらない。

 

これは失敗しながら感覚を養うしかない。

非モテは避けては通れない道。

たくさん失敗できるのはナンパのいいところだ。

 

決死の連れ出し打診

 

それから3分ほど話しただろうか。

テンションが冷める前に連れ出し打診。

 

な「そこのバーあるやん」

 

 

すぐ近くのバーを指差す。

 

な「ここのドリンクやばいんよ」

は「なに笑」

な「あと店員もやばい」

は「どういう笑」

な「ほんと。つかもっと話したいし、軽く寄ろうよ」

は「えーいいよ別に」

な「いくぞ!笑

は「いかない笑」

 

 

は止まらない。

笑ってはいるがゆるやかな拒否が続く。

焦るとろくなトークが出てこない。

キツいパターンだ。

 

だが、ここでLINE打診をするのは違う。

相手に予定はない。

絶好のチャンスだった。

会話できたのも彼女の気まぐれだ。

これほどタイミングに恵まれることはない。

 

家に帰れば冷静になってしまう。

ここで連れ出せなかったら、アポなんて組めるわけがない。

この子とのチャンスは二度とやってこない。

 

 

久々に出会った美女。

もう少しだけ話がしたい。

どうか勝負をさせてくれ。

ここで縁が切れるのはあまりにも惜しい。

 

 

な「・・・待って。一回考えるわ。」

 

 

自分が止まって緩急をつける。

流れは引きづらない。

ジェスチャーを交えて、目と表情で相手に訴える。

 

 

はな「うん?」

 

 

立ち止まってくれた。

 

 

全身の細胞が躍動する。

ここで止まるなら入り込める余地がある。

 

 

 

な「別にここじゃなくていいわ。そこで酒買おう。一杯付き合って」

は「どこで飲むの?」

な「深夜だし公園いこ!今日あったかいからさ

は「それは新しいね笑」

 

バーより好反応。

変化球が興味を引き出したのか。

ここは一気に畳みかける。

 

媚びない。お願いしない。

必死感を出さないように理由づけをする。

 

 

な「外の方が安心っしょ?すぐ帰れるし」

は「まぁそうだね」

な「つまらなかったら速攻帰ればいいよ」

は「うん」

な「深夜の公園今いい感じだからさ」

は「知ってるとこかな?」

な「そっちの方。ここからめっちゃ近い」(近くはない)

は「どこだろ」

な「答え合わせしよw」

は「まぁ一杯ぐらいならいいよ笑」

 

 

 

通った。

 

美女の連れ出しが確定する瞬間はブチ上がる。

いけるかもしれないという期待感。

脳内麻薬がドバドバに出る。

 

 

 

コンビニへ連れ出し。

 

な「やっぱシャンパン?」

は「シャンパン?笑」

な「いつも飲んでるじゃん」

は「飲んでないわw」

 

そのままお酒を選ぶ。

はなは迷わずストロングゼロ500mlを選ぶ。

 

コイツは飲むタイプだw

 

自分も即決でストロングを選ぶ。

酔いたくないが、ここでほろ酔いを選んではいけない。

ノリ重視。

価値観の不一致による減点は避ける。

 

缶のフタを開けてあげて、サッと乾杯。

 

そうしてゲームが始まった。

 

夜を越えて春は巡る(中編)-遊び心と戦略でリードする-

 

ABOUT ME
なっち
恋愛、仕事、お金、人間関係、低身長、いじめ、劣等感、コミュニケーション、社会不適合、あらゆるコンプレックスと向き合う過程で自分が本当に欲しかったものは自信であることに気づく。 20代後半。身長150台。夜職経験あり。 コンプレックスだらけだった自分がストリートナンパをきっかけに人生を切り開く。 人生を賭けて自信を追求中。