ナンパを起点に理想の人生を追求する

心の底から繋がりたい(後編)-理想と葛藤、誠実とは何か-

この記事は8分で読めます

 

前編

心の底から繋がりたい(前編)-非モテコミットの先に掴んだ未来-

 

中編

心の底から繋がりたい(中編)-価値観トークの意味と信頼関係-

 

 

食事:相手への気遣い

 

 

カフェレストランに入店。

場面が変わるところでは特に相手に意識を向ける。

 

タバコを吸うかは事前に確認しておく。

店によっては全面禁煙だ。

灰皿はさりげなく手配する。

 

コートを着ていたらハンガーにかけてあげる。

荷物の置き場所も配慮する。

別に大丈夫と言うなら無理にしない。

 

座り心地が良い奥側へ座らせるのが基本。

ただし、景色が綺麗な店だったらこの限りではない。

「景色見えた方がいいよな」

とか言って、相手の反応に応じて誘導する。

 

全て当たり前のようにやる。

自然にできない場面ならやらない方がいい。

やってる感が見えると媚びになる。

ほどほどでいい。

 

そして今回は優柔不断なタイプ。

メニューを見ながら会話を楽しむ。

無言では居心地が悪い。

相手が焦らずゆっくり決められるような雰囲気を作る。

メニューを共有する時間も楽しい時間にする。

 

一緒に取り分けるタイプの物を選ぶ際は、気を遣わせないように。

お互い「何でもいいよ」だったらなかなか決まらない。

 

「好き嫌いある?」

「ピザ、パスタどっちの気分?」

「クリームもトマトも有りやね」

「悩ましいけど俺は6:4でクリームかな」

「よっしゃ、じゃあ今日はクリームにしよか」

 

選択肢を与えつつ、相手の望みのものを選ばせる。

決断力と相手への配慮の両方を取る。

これはメニューだけでなく店を選ぶ際も意識する。

 

もちろん相手がサクサク決めるタイプなら自分も秒で即決。

手を挙げてすぐに店員を呼ぶ。

そこでメニューの共有会話は望まれていない。

サクサク決める展開の速さに心地よさを感じる。

 

相手が何を望んでいるのか。

 

それらを常に意識して行動する。

その過程の蓄積が一生の財産になる。

 

 

優しさと歪まない強さ

 

な「俺ギムレットにするわ」

ゆ「え!私一杯目よくギムレット頼んでるよ笑」

な「まじか、そこ被るとは思わなかった笑」

 

マイブームだったギムレット。

こんなところでも価値観が一致すると嬉しい。

 

お互いお酒も回り話も弾む。

そろそろか、という所で問題が発生。

財布を家に置いてきたことに気づいた。

 

もちろん動揺は見せない。

関係が構築できていれば問題ない。

 

な「あ、財布忘れた笑」

ゆ「え、ほんとに?今日は私が出すよ」

な「いや貸しといて笑」

ゆ「いいよいいよ、その代わりLINEスルーしてたのチャラにしてね笑」

な「全然いいのに、でもありがと」

 

僕がトイレ行っている間に会計済み。

会話からも気を遣わせない配慮が感じられた。

 

これは彼女の言動のごく一部を切り取ったものに過ぎない。

だが、いつも相手のことを考えた振る舞いをする。

 

気を遣わせない気遣い。

僕が言って欲しい言葉をくれる。

気遣いは一流だけどそこに違和感がない。

それはデート中に何度も感じたことだった。

 

一緒にいて居心地が良い。

一緒に過ごせば過ごすほどにそう感じる。

 

相手への配慮は努力でいずれ無意識にできるようになる。

一方、その過程を通らず相手のことを考えられる人がいる。

親の教育の賜物なのかもしれない。

 

『人はメリットがなければ行動しない』

 

例外は存在するが、ほとんどの場合この法則が当てはまる。

だが、それを感じさせないほどの自然さを持つ人が稀にいる。

彼女の場合がそうだった。

 

僕はその自然さを疑っていた。

 

ゆりの優しさを素直に褒める機会は多かった。

その中で過去を深掘りした。

 

経験を元に1つの解にたどり着く。

 

これは彼女の素の優しさだ、と。

 

僕は知っていた。

この種の優しさは危険だ。

いずれ騙されてしまう。

利用されてしまう。

 

そうして世の厳しさを知る。

人を疑うことを覚える。

修正が効かないほどに歪んでいく。

 

僕も少なからず歪んだ一人だ。

優しい人、良い人が損する世の中。

真面目なだけでは前に進めない。

綺麗なまま生きることは非常に難しい。

 

優しさは何かのための手段。

等価交換。

そうでなければ搾取され続ける。

 

どこまでも合理的に判断する。

だけど、本質的な優しさだけは残す。

そのギリギリの境界線上で自分を保っていた。

 

 

では、彼女は汚れなかった強運の持ち主なのだろうか。

 

そうではなかった。

痛みは十分に知っていた。

 

彼女には過去に騙された経験があった。

利用されてきた経験もあった。

ただ甘い環境にいただけではなかった。

 

だが、それらを受け入れた。

歪まなかった。

自分を守り抜く芯の強さがあった。

 

優しさの中に強さが見える。

闇の中から光を見た、憧れにも似た尊さを感じた。

 

若さ故の未完成な部分もある。

これから彼女はどう変わっていくのだろうか。

同じ景色、先の世界を隣で見てみたいと思った。

 

 

気持ちを伝える

 

店を出て公園へ向かう。

2回目のハンドテスト。

手を差し出す。

恥ずかしながらも手を握ってくれた。

 

ハンドテストは自分から手を握らない。

自分は手を差し出すだけ。

相手の意志で握らせることに意味がある。

入店前の自ら手を握った場面とでは確度が違う。

 

心は通じ合っていると思った。

自分の蓄積してきた経験と体感を信じた。

 

 

公園に到着。

夜景の見えるベンチに腰掛ける。

 

隣に座る彼女。

他には誰もいなかった。

 

少しずつ言葉が減っていく。

 

僕は静かに話し始める。

 

 

声をかけた時、珍しく緊張していたこと。

人間関係は来る者拒まず、去る者追わずの精神でいること。

だけど、どうしても忘れられなかったこと。

自分に正直になろうと思ったこと。

こうしてまた会えて本当に良かったこと。

 

そこでゆりは連絡しなかったことを改めて謝ってくる。

僕と連絡をとっていいのか不安だったと言う。

 

もうそんなことはいいよ。

そのまま話を続ける。

 

見た目がタイプの子は探せばいくらでもいる。

だけど、内面が本気で良いと思う人にはマジで出会えない。

ゆりは本当に心が綺麗だと思った。

いろんな人と出会ってきた。

それでもこんなに綺麗だと思う人は初めてだった。

 

彼女はそうかなあ、と言いつつも表情は明るく見えた。

 

そして僕はゆりに告白をした。

 

 

 

彼女は驚いていた。

 

まっすぐに彼女の目を見つめる。

 

もう一度、気持ちを伝えた。

 

そのままゆっくり抱き寄せた。

 

彼女の体温が伝わる。

 

一瞬とも思える無言の共有。

 

 

どれほど経っただろうか。

 

僕は彼女の顔にそっと触れる。

 

恥ずかしそうな表情を見せる。

 

それを愛おしいと思った。

 

優しくキスをした。

 

 

そうして僕たちは付き合うことになった。

 

 

信じたい人

 

夜はさらに深くなる。

辺りはすっかり静まり返っていた。

 

彼女の全てが欲しい。

繋がりたい。

今日は帰したくない。

 

な「帰るん?」

ゆ「今日は実家に帰らなきゃいけないんだ」

な「出た、箱入り娘笑」

ゆ「うん、箱入りのとこある笑」

な「たまには悪い子になろ」

ゆ「私も一緒にいたいけどさ」

な「うん」

ゆ「楽しみは後にとっておこうよ」

 

僕が最も信じられない言葉は「また今度にしよう」だ。

その場をやり過ごすためのものであることが多い。

その言葉を信じてはいけない。

それはもう痛いほど理解した。

 

だが、彼女は違う言葉をくれた。

 

「楽しみは後にとっておこうよ」

 

同じ意味のようでニュアンスは全然違う。

伝え方や伝える言葉で大きく印象は変わる。

自然にそんな言葉を選んでくれた彼女が愛しかった。

彼女のその言葉には確かな気持ちがのっていた。

 

今なら彼女の言葉を信じられる。

グダ崩しなんて思考はもう頭にはない。

僕はその言葉を受け入れた。

 

いつも僕の言って欲しい言葉をくれる。

それは出会った時からそうだった。

 

ゆっくり、ゆっくり彼女との時を進めたい。

彼女を心から信じたい。

 

 

人を信じるために自分を信じる

 

いつから女性を信じられなくなっただろうか。

真実を知る残酷さはナンパをする中で身をもって知った。

人は簡単に裏切るということ。

それはその人のせいとか、誰が悪いとかじゃない。

どうしようもないことであること。

 

でも確かに信じられる人はいる。

100%心から信じられる人にナンパで出会うことはできる。

何度欺かれても僕はそう言い続けたい。

 

もし欺かれるようなことがあればもう仕方ない。

また1からやり直すしかない。

運命を受け入れる。

その上でこれからの自分の在り方を考える。

 

希望は外から見つけるものではない。

自分の中から見い出すものだ。

本物の希望は絶望を乗り越えた先にしか見えない。

 

ナンパだってそうだ。

初心者なんかは全然上手く行かない日が続く。

だけど悔しいからもう少しだけ声をかけてみる。

それでも上手くいかない日が続く。

 

もう自分はダメだと思った時。

もう少しだけ、もう少しだけ、と続けてみる。

未来の自分の可能性を信じて声をかけ続ける。

挑戦し続ける。

そしたら急に上手くいく日が来る。

その繰り返しが自分を成長させる。

 

出会いも同じような考え方だ。

いつだってチャンスを逃さない姿勢。

そして向上心を持ち続けること。

その気持ちの強さが未来の自分を変える。

 

自分のレベルが上がれば関われる層、繋がれる層が広がる。

 

体感としても出会いの質はまだまだ上がり続けている。

 

停滞しているように見えても数ヶ月後、1年後には良くなる。

 

そんな未来の自分を信じ続ける。

 

人を信じるために自分を信じる。

 

運命の人はいつか突然現れる。

 

ナンパで歪んだものさえもナンパで取り戻したい。

 

 

ナンパを起点に

 

大切な人ができた。

 

それでも僕はナンパをまだやめることができない。

 

自分の可能性を広げたいという表現が1番近いだろうか。

 

自分のレベルが上がれば関われる層、繋がれる層が広がる。

今まで関わってきた人たちとより深い関わり方ができる。

それは女性関係を超えて大事なことだった。

 

ナンパをやめようか?

実は一瞬だけよぎった。

 

だが、少なくとも今はやめるべきでないと。

続けたいという心の声を無視できなかった。

自分の気持ちに背くと後悔することは知っていた。

 

ナンパ自体も自分の限界まで突き詰めたい。

満足したその先はわからない。

引退してもっと面白いことを見つけているかもしれない。

向き合うスタンスが変わってナンパを続けているかもしれない。

 

僕は自分が思う以上に強欲だった。

だけど、死ぬ最期の一瞬まで悔いなく生きていたい。

 

知らない人に声をかけること。

そこから巡り会える多様な可能性を知ってしまった。

 

ナンパを覚えてからはいろんな人と繫がった。

男女問わず繋がった人から人へ。

ナンパ以外の人だってたくさん繋がった。

 

そこで様々な価値観に触れた。

普通では巡り会えないような世界を知った。

人と繋がることでどこまでも僕の世界は広がっていく。

好奇心は留まることを知らない。

そうした経験を誰かに還元できたらもっと嬉しい。

 

別にナンパにこだわる必要はない。

ナンパは出会いの手段の1つにしか過ぎない。

だが、枠組みとして最も汎用性がある。

そもそも出会いという発想はナンパから生まれたものだった。

 

性欲型、自己啓発型、パートナー探し。

どれをとってもナンパは報酬が大きすぎる。

本人が本当に納得するまでやめられない。

 

抜けられない螺旋階段。

ループに入ったRPG

レベルアップしても先に限りがない。

 

それでも自分自身の答えを1つ1つ見つけていく。

一段ずつ階段を上がっていく。

そこに意味がある。

少なくとも前には進んでいる。

だから今の目標に向かって全力投球するだけだ。

 

僕にとってナンパは起点だ。

 

理想の人生を追求するため。

完全に切り捨てることはできない。

 

 

誠実とは何か

 

世間的に見たらとても不誠実だ。

それでも僕はどこまでも自分に正直でいたい。

 

そもそも誠実とは何か。

 

一般論でそう簡単に語れるようなものではない。

簡単に語れるとすれば薄っぺらいものでしかない。

一人一人誠実の形は違う。

 

僕は彼女と心の底から繋がりたい。

そこに嘘偽りはない。

 

僕は彼女の幸せを強く願っている。

そのために突破しなければならない壁がたくさんある。

ナンパ以外の壁もたくさんある。

ナンパで壊さないといけない壁もある。

隠さないといけないこともある。

 

彼女のためと言って、自分のためであること。

それは否定できない。

僕はまだまだ弱い。

 

他の女性と繋がることが必ずしも悪になるだろうか。

僕は彼女以外に特別な感情を持つつもりはない。

ナンパのことは隠し通す。

信頼関係を築くために努力し続ける。

他の男にはできないような刺激や楽しさを与え続ける。

経験を還元し続ける。

 

お互いがすることに対して制限はかけない。

束縛で成り立つ関係はいずれ終わる。

彼女は自分に遠慮して足枷や負担になるのが嫌だと言っていた。

それは僕も同じだった。

 

自由であるからこそ、相手のいろんな姿を見ることができる。

2つの信頼が交差するところに本物の繋がりができる。

その価値観は深く一致している。

 

誠実か決めるのは僕と彼女だ。

人それぞれ幸福の形は違う。

それは本人さえもわからない面がある。

 

だが、僕と出会い付き合ったことで彼女の人生を華やかにしたい。

それはたとえ別れの日が来ることがあってもだ。

そんな想いで大切にしていきたい。

世界が何と言おうと僕はやりたいようにやる。

 

僕と彼女、1対1の関係が全て。

彼女と精一杯向き合う。

合理化した頭の中で最善を尽くす。

自分に素直で正直であり続ける。

二人にとっての正解を追い続ける。

 

それが不誠実な僕の誠実。

 

歪んだ世界から導いた1つの答え。

 

同意も共感も求めない。

 

理想の彼女と出会ったナンパ師の1つの結論に過ぎない。

 

 

一度きりの人生。

 

だからこそ自分のために生きたい。

 

だからこそ大切な人のために生きたい。

 

その両方を取れるような日は来るのだろうか。

 

日々戦う中、彼女と過ごす中でその答えを探していきたい。

 

 

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